令和3年2月19日にキャリアアップ助成金の変更点について厚生労働省より公開されました。(キャリアアップ助成金自体の説明については、厚生労働省よりパンフレットが公開されていますので、確認してみください。)
キャリアアップ助成金の中でよく使われる「正社員化コース」において、大きな変更点がありました。正規雇用へ転換する際に、転換前と比べて「5%以上の賃金昇給」が要件でしたが、令和3年4月1日以降、「3%以上の賃金昇給」へ緩和されました。
但し、現行の「5%以上の賃金昇給」の中には、賞与も含まれておりましたが、変更後の「3%以上の賃金昇給」では、賞与は含めないとなっております。
簡単に言えば、
・有期契約社員を20万円以上で半年以上雇用する
・面接試験等を行って正社員転換をする
・正社員転換時に5%以上の昇給をする
(21万円以上に昇給 or 半年以内に賞与をきっちり出す)
・正社員として半年以上雇用する
だった流れが、
・有期契約社員を20万円以上で半年以上雇用する
・面接試験等を行って正社員転換をする
・正社員転換時に3%以上の昇給をする
(20万6千円以上に昇給)
・正社員として半年以上雇用する
となります。
3%の賃金アップへと緩和されていますが、賞与を賃金アップに含めることができなくなる変更もされています。今まで、賞与のみで対応していた会社も少なくないはずです。今後は、きちんと昇給をするか、正社員への転換時期を工夫する等でまずは考えてみるといいかもしれません。
参考資料:厚生労働省